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このブログについて

みなさん、こんにちは。ゆわぐいと申します。 このブログは、半ば自分の日記代わりではあるのですが、僕の日常を通して、ウィーンに住んでいるとこんな感じになるってのをお知らせすることを目的としています。 ゆわぐいは2003年から3年間と2011年から現在に至るまで2回のウィーン生活を送っています。ゆわぐいは生産性の低い仕事にかまけて遊ぶのが下手という典型的な日本人サラリーマンですので、大した記事はないとは思いますが、ガイドブックに載っていないようなウィーンの田舎生活が何となく伝われば幸いです。 作者のモティべーション維持のため、ご挨拶がわりに是非コメントをお願いいたします。 ではでは。





2005年12月12日月曜日

男の料理

 私はかなり無趣味な人間であり、気に入った本や雑誌、パソコン、布団などを与えておくとかなり上機嫌に部屋の隅でおとなしくしている。このような中、趣味というほどのものでもないが、欲求不満の解消法として料理を自分的に珍重しているのである。



 このような習性を妻は巧みに利用し、なぜか我が家では、少なくともカレーとスパゲッティは私の担当分野となっている(他にも作るヨ。最近のヒット作は肉味噌。こいつはなかなか便利)。そして大抵の週末は、それらのうちどちらかが食卓に上ることとなる。



 今日のお昼ごはんに妻はスパゲッティを作ることを指令した。しかも急性飢餓状態を呈しており、至急作れとのこと。私のパスタソースには松竹梅の各レベルがあり、最高の松レベルは結構時間がかかる。まずタマネギ2個をフードプロセッサーでみじん切りにするところからスタートし、きつね色になるまで炒める。その合間に今度はニンジンを5本程度やはりみじん切りにし、きつねタマネギに加え、さらに炒める。火が通ってペースト状になったら鍋の片方に寄せ、もう片方にオリーブオイルとニンニクを炒め、きつねニンニクになったら全体を混ぜ合わせる。そこにトマト水煮缶詰をぶちまけ、ぐつぐつ煮る。その後塩こしょう(塩はオーストリア特産(?)のハーブ入り岩塩がよろしい)、ケチャップ(甘み付けね)、マヨネーズ、ウスターソース、ブイヨンなど様々な調味料を入れ、最後にバルサミコを入れ、ようやくソースの完成と相成る。お酢系を入れると乳化作用でソースが分離しない(気がする)。当然、その片手間にパスタをアルデンテに茹で上げるという難題をマルチタスクで実行しているわけで、うまくいった時は喜びひとしおなのだが、今日は飢餓妻がおり、ソースは瓶詰めソースをベースとする竹からお吸い物を抜いたくらいのレベルとなった。



 スパゲッティを食べている間にカレーを食いたくなり(食欲もマルチタスク)、愚かにも妻に提案したところ即座に了承(メシを作る必要がなくなるからだ)され、一人で先に食べ終わり速攻で台所に舞い戻る。



 基本的にカレーもパスタの松の作り方と変わりがない。実は私はカレーに肉(特に分厚い肉)を入れることはあまり好まないのだが、なんと今日はカレーの王様ジャガイモがないことが判明し、なおかつ5㎜くらいにカットされた豚バラを冷凍庫に発見したことから仕方なく肉を入れることに決定。きつねペーストを作るのと並行してフライパンで肉を炒め、きつねの鍋の中にぶち込む。フライパンにはお湯を入れ、肉汁を溶かしだしやはり鍋へ。あとはひたすら煮込み、カレールーを入れ、パスタと同じ調味料を入れ、味が調ったら火(電器調理器ではあるが)を消し冷ます。これがカレー最大のポイントと知り合いのコックさんに教わった。加熱と冷却を繰り返すことにより、コクが出るんだそうな。冷ましている間、昼寝をむさぼる。週末の醍醐味。



 パスタは調理中、面の堅さチェックやきつねペーストが焦げないようにするとかソースの味付けとかでじつはかなり忙しい。調理し終わったら、麺がのびないうちに食べなきゃだから、かなりせわしない。ほんで食べ終わるとフライパンや鍋などの大型系の洗い物がたくさん待っており、ちょっとげんなり系なのだが、それに比べ、カレーはかなり冗長であり、煮込みの間に包丁やフライパンなどを洗ってしまえる。食べ終わった時はお皿だけを洗えば良く、気分も良い。食器洗い機にぶち込めば何もすることはない。幸せ。



***



 ついさっき(夜の11時過ぎ)小腹が空いたのでまたカレーを食った。いっぱい作ったので、まだ残っている。私は1日3食カレーでも大丈夫な人間。鍋の中の残量に反比例してコクが増していくカレー。男を惑わす食べる麻薬、それがカレー。明日の朝食もカレーにしようっと。



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