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みなさん、こんにちは。ゆわぐいと申します。 このブログは、半ば自分の日記代わりではあるのですが、僕の日常を通して、ウィーンに住んでいるとこんな感じになるってのをお知らせすることを目的としています。 ゆわぐいは2003年から3年間と2011年から現在に至るまで2回のウィーン生活を送っています。ゆわぐいは生産性の低い仕事にかまけて遊ぶのが下手という典型的な日本人サラリーマンですので、大した記事はないとは思いますが、ガイドブックに載っていないようなウィーンの田舎生活が何となく伝われば幸いです。 作者のモティべーション維持のため、ご挨拶がわりに是非コメントをお願いいたします。 ではでは。





2005年12月23日金曜日

ウィーンの寿司屋

 ここウィーンでも日本食ブームであり、その代表例が寿司である。街中には至る所に「SUSHI」という看板を掲げるお店がある。



 でも、そういう店に入ると、東洋系の顔をしたおじさんが作っている(握っているではないところに注意)のだが、日本人ではない。大抵が中国人、または韓国人であり、当然のように日本語は話せない。ドイツ語で注文するのである。まあ、それはそれで我慢するとして、メニューを見ると、ホイコーロー、麻婆豆腐、ビビンバなどが並んでいる。要は、寿司を代表選手とする極東料理屋という店がほとんどである。時にはこれにトムヤムクンやホーなどの東南アジア料理まで加わり、気分は拡大ASEAN外相会談である。寿司のシャリもおそらく機械か型抜きで作っているのではないだろうか。



 こういう店のネタは大抵決まっている。サーモンとマグロの赤身と謎の白身である。普通はこいつらしか出てこない。この白身がくせ者で、これは何だと聞くとブッターフィッシュ(Butterfisch)だという返事。要は「バター魚」ということ。食べてみると身は柔らかく、味は確かに水っぽいバター。ネットでいろいろと検索してみると、ようやく正体を突き止めた。日本名「あぶらぼうず」。こいつの身はそのあまりに多すぎる脂肪(成分はグリセリド)含有量ゆえに食べ過ぎると激しい食中毒症状を起こすと言う、命にこそ支障は無いが結構危険な魚なのだ(http://izumo.cool.ne.jp/soukaibluesea/aburabouzu.htmより)。なお、サーモンは日本よりおいしいかも。



 でも、店を選ぶとちゃんとしたおいしい寿司が食べられる。僕が知っている限りでは、3軒ある。一番高いのがグランドホテル(昔の全日空ホテルね。ANAがウィーンから撤退して地元資本になった)にある雲海。まあ、これは別格として、僕らレベルの人間が身銭を切って食べられるのはショッテンリンクの「えん」と、ホテルドフランスの中にある「大八」であろう(それでも高いけど)。この3軒ではいろんな種類のネタが楽しめる。



Pict0002_7Pict0003_7    僕は大八が好き。ネタもいいし、お店もきれい。大将のパンさん(台湾の人)が日本できちんと修行した人で日本語もちゃんと話せるし、人柄もいい。なじみになるといろいろとサービスしてくれるし、夜は11時を過ぎると大宴会モードになり、酒(なぜかいつもテキーラ)を振る舞ってくれるなど、とてもいいお店である。



 もしウィーンに来られて寿司を食べたくなったら、一度行かれてはいかがでしょうか?



 なんか、大八の提灯記事みたいになっちゃった。サービスしてもらおっと。



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