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このブログについて

みなさん、こんにちは。ゆわぐいと申します。 このブログは、半ば自分の日記代わりではあるのですが、僕の日常を通して、ウィーンに住んでいるとこんな感じになるってのをお知らせすることを目的としています。 ゆわぐいは2003年から3年間と2011年から現在に至るまで2回のウィーン生活を送っています。ゆわぐいは生産性の低い仕事にかまけて遊ぶのが下手という典型的な日本人サラリーマンですので、大した記事はないとは思いますが、ガイドブックに載っていないようなウィーンの田舎生活が何となく伝われば幸いです。 作者のモティべーション維持のため、ご挨拶がわりに是非コメントをお願いいたします。 ではでは。





2006年2月26日日曜日

お・は・か♪

 昨日から雪が降り続いています。気温は0℃前後なので、泣けてくるほどの寒さではないのですが、当然決して暖かい訳でもなく、どっちやねんと聞かれたらやっぱり寒いと答えてしまうであろう自分が可愛い♡(なんのこっちゃ>俺)



 それでも今日の午後、なんとなく雪がやみそうな感じだったので、娘と家の周辺を散歩することに。やっぱずーっと家の中だと滅入りますからね。



Pict0005_27  歩道は真っ白、車道は溶けている、こんな感じ。歩道の雪はふかふかなので、歩きやすい。



 



 歩いている途中で、娘の発案で近所のお墓に行くことになった。うちのアパートの斜め前のブロックには広大なお墓がある。アパートを探しの時、新築だった建物は気に入ったのだが、この歩いて1~2分のところにあるお墓の存在がちょっとマイナス要因だった。ところがこっちの人間によると、お墓というのは静かで良いというプラス要因にはなっても決してマイナスにはならないのだそうだ。お散歩コースとして中をふらふら歩く人々も多いらしい。なお。上の写真の右側の塀はお墓の塀。



 当時、不動産屋とアパートの大家は僕の考え方に非常に興味を持ち、①なぜお墓のそばはいやなのか ②お墓の近くがイヤとは、歩いてどれくらいの所にお墓があるとだめなのか と異なる価値観を持つ異国人に興味津々で尋ねてきたものだ。「穢れ思想」などを説明しても難しくなるだけだし、そもそも当方にそれを説明できる英語力もなかったし先方にもそれを理解できる英語力もなかったので、「宗教上のタブーだ」と言っておいたのだが、おもしろい民族だと思ってくれたのか、それ以来大家とは仲良くやっている。



 ま、なんにせよ、お墓に対してオープンなのなら、写真くらい撮っても怒られないだろうと思い、中に入ってみることに。



Pict0018_6  これが正門。広大な敷地に入り口は1カ所しかないので、家からお墓の外壁までは近いものの、ここまでたどり着くのに5分位歩かなければならない。



 



Pict0008_17Pict0014_10   内部。大きなお墓から比較的小振りなものまで、みんなきれいで清潔で立派。日本のお墓の隅っこの方にある、朽ちかけたようなものはないし、おどろおどろしい雰囲気は皆無。それぞれ趣向をこらしてあり、左の写真の右隅の鬼太郎のおやぢみたいな格好のやつは、なんと金属製のモニュメント。



Pict0009_12Pict0012_7Pict0015_5Pict0017_9     とりわけ大きかったのをいくつか御紹介。日本でこういうことをやると成金趣味だと思われかねないが、こっちでは嫌味にならない気がする。ちなみに、「Familie ○○」と書いてあるお墓が多いです。やっぱ日本と一緒で「○○家の墓」形式なんすね。



Pict0024_4Pict0034_2   日本のようなおどろおどろしさはないものの、考えてみるとこっちは土葬なんですよね。だんだん精神的に寒くなってきたので、撤退。外を歩く。この辺は高台なので、眺望がよろしい。昨日行ったウィーンの森が望める。



 1時間もしないうちに雪がまたひどくなり、帰宅することに。こうやって家の周りをぽけぽけ歩いただけでも、いろいろな発見ができます。





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5 件のコメント:

  1. 面白いですねー。日本人にとっては、墓地って成仏できない霊魂の彷徨う場、妖怪の運動会が開かれる場(ゲゲゲの鬼太郎より)といった「陰」のイメージなのに対し、ヨーロッパでは故人が眠る場所という「静」のイメージなんですね。興味深いです。写真のお墓には、日本の墓地に漂う重い空気は感じられないどころか、何やら誇らしげですよね。私の住む町(そうです、カリフォルニアです)にもダウンタウンの真ん中に小さな墓地と火葬場があり、隣接してレストランがあります。同じく、全然気にしていないようです。宗教観の違いですかねー。確かに、怖がることないよな、って、冷静に考えたらそうなんですが。
    ところでウィーンはまだまだ寒そうですね。こちらは日中は20度近いです。今年は特に暖冬だったんです。
    カリフォルニアより、まさるでした。

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  2. 先日は、ありがとうございました。ドイツ系なんですね。
    お墓に対する考え方、かなりちがうようですね。土葬なんですね。なかなか、外国のお墓見ることないので、よかったです。
    明日、おばあさんのお墓まいり行こうかと思いました。家から10分のところにありますから。

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  3. ��まさるさん
    日本人って、やはり太古の昔から霊を恐れているんでしょうね。屈葬なんてことをしていたくらいですから。それがいまだに無意識に残っているのかも。でもアメリカって火葬なんですか?20℃ですか・・・。やっぱカリフォルニアは住みやすいんですね。うらやましひ。
    ��ダイアナさん
    日本のお墓って、地下の収納庫につながるスペースって狭いじゃないですか。こっちのはデカイですよー。ご先祖の供養、大事ですよね。是非行ってあげてください。そのためのお墓ですしね。こっちのひとはちょくちょくお花とかをあげに行くみたいです。

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  4. 日本じゃ、墓地なんてそれこそ怪談か何かのおどろおどろしい感じでとてもじゃないけど、一人でお散歩なんてムードじゃないけど。ウィーンまあオーストリアの他の町もそうなんだけど、全然日本と違い公園の乗りなんですよね。最初見た時は本当にビックリしたけど、昼間だったら確かに散歩コースに成るかも。

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  5. こういう感じだと、死者も寂しくなくって化けて出ないのかもしれませんね。
    暖かい時期はこの周辺が僕のジョギングコースなので毎日見てましたが、おじいちゃんやおばあちゃんを中心に、たくさんの人が花を持って来ていました。日本だと彼岸とかくらいしか行かないことが多いですが、その点でもうらやましかったです。

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