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このブログについて

みなさん、こんにちは。ゆわぐいと申します。 このブログは、半ば自分の日記代わりではあるのですが、僕の日常を通して、ウィーンに住んでいるとこんな感じになるってのをお知らせすることを目的としています。 ゆわぐいは2003年から3年間と2011年から現在に至るまで2回のウィーン生活を送っています。ゆわぐいは生産性の低い仕事にかまけて遊ぶのが下手という典型的な日本人サラリーマンですので、大した記事はないとは思いますが、ガイドブックに載っていないようなウィーンの田舎生活が何となく伝われば幸いです。 作者のモティべーション維持のため、ご挨拶がわりに是非コメントをお願いいたします。 ではでは。





2006年4月8日土曜日

オーストリアのナンバープレート(その3)

 さて、ナンバープレートシリーズも今回が最終回。一般車両の御紹介は終わったので、今回は特殊車両や特殊なナンバープレートを御紹介します。



《前回までのあらすじ》バイクに乗っていた頃のゆわぐい。寝不足でふらふらしながら運転中、赤信号で前方に車が止まっているのに気がつきながら、どうしても止まる動作ができない。停車中の車に衝突し、運転手のおばさんが出てくる。絶体絶命のゆわぐい。そんな中、ゆわぐいのとった起死回生の策とは・・・。



 さて、前回までで、オーストリアのナンバープレートは国の表示の後、登録地の記号が来ると書きましたが、いくつかの車両についてはその規則が適用されず、特殊な記号が付きます。まずはそんな車両を御紹介します。



Photo_17  最初に、連邦軍(Bundesheer)の車両。記号は「BH」、エンブレムはオーストリアの紋章が用いられます。ちなみにこの写真、街中にある軍の駐屯地に行って撮ったのですが、写真を撮ろうとしたら警備兵に見つかり危うく捕まるところでした。とりあえず物陰に隠れて警備兵がいなくなるのを待ち、そーっと撮ったものです。かなーり怖かったです。



 次に警察。その前にオーストリアの警察について語っておくと、今までは連邦警察(Bundespolizei。いわゆるPolizei。ポリツァイと読みます)と地方警察(Gendarmarie。なぜかフランス語っぽくジェンダマリーと読むらしい)の2種類がありました。でも実は地方警察、今年から連邦警察と統合されてしまい、組織としては今はPolizeiしかありません。



Photo_18Photo_19Photo_20    これは正真正銘の連邦警察。特殊記号は「BP」。やはりオーストリアの紋章がつきます。パトカーはデザインが最近変わってきており、真ん中が新しい色、右が従来の色です。



BgBgcar   次は(旧)地方警察。特殊記号は「BG」、オーストリアの紋章付きです。なんで特殊記号に「B」がつくかというと、正式には「Bundesgendarmarie(連邦地方警察?)」といって、連邦内務省の管轄下に置かれていたという、Polizeiとイマイチ区別のつきにくい組織でした(ちなみに、Gendarmarieは本来は憲兵隊とかの意味らしいです)。今まではパトカーにGendarmarieと書かれていたのですが、統合に伴い、今はその上からPolizeiというシールが貼られています。ただナンバーだけはまだ変更しきれていないようで、いまだにBGが用いられています。



 ここまでくると、連邦政府関連の車が特殊記号+オーストリアの紋章を用いるというのが想像できると思います。実はもう1種類、特殊記号を使うものがあるのですが、おわかりになりますでしょうか?



 軍、警察とくれば、当然これでしょう。





Photo_1  そう、モビルスーツ。





 



 







Eva  じゃなくて、エヴァンゲリオン。



 





 



Photo_21Photo_22   なーんてことはなく、実は郵便配達(Post und Telegraphienverwalt)。記号は「PT」を使います。オーストリアもどこかの国と同様に郵便事業は公営ということなんでしょうね。やっぱり民営化が問題になっているようです。



 あ、そうそう、オーストリアの大統領などVIPの乗る車は特殊記号「A」と紋章がつくらしいですが、なかなかお目にかかれません。



Wd  あとこれは若干特殊ですが、外交官ナンバー。これには特殊記号「WD」がついて、オーストリアの紋章ではなくハイフンがつきます。番号部分の頭3桁でどこの国の大使館・代表部かがわかる仕組みとなっています。ついでに、シュタイヤマルクトにどこかの国の領事館があるらしく、そのナンバーにはWDでなく「GK」というゴールキーパーみたいな記号がつくそうです。



 ここまでで特殊記号は終わり。お次は末尾に特定の文字がつく車を御紹介します。なお、これはウィーンだけのお約束だそうです。



Photo_23  まずはタクシー。末尾に「TX」がつきます。





 



 



Photo_24Photo_25   次に救急車。末尾に「RD」がつきます。



 





 



Bus  次に、いわゆる普通の乗り合いバス。末尾に「LO」がつきます。





 



 







Pict0013_4  そんで、消防車。末尾が「FW」です。







 あといくつかあるのかもしれませんが、まあよく見るところはこんなもんでしょう。要は、民営または州以下の事業用で、公益性の高いものということなんでしょうね。



 お次に、色が違うナンバー。



Photo_26Photo_27  これは、どうも意味がよく分からないのですが、売り物の車を運転しているカーディーラーが青ナンバーになるそうです。それにしてもこのポルシェ、渋い・・・。



 なお、仮ナンバーも青です。



Personalized  最後に、自分で好きなものにしたナンバー。日本でもありますが、こっちはアルファベットが使えるので、名前にできるなど自由度が格段に広がります。ちなみに、このパーソナライズしたナンバー、とるには145ユーロ(約2万円)もかかるそうです。



 これでナンバープレートのシリーズはおしまい。おもしろいのが見つかったら、適宜更新していきたいと思います。



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 お楽しみいただけましたでしょうか?



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2 件のコメント:

  1. オーストリアの郵便も黄色の車なのですね。
    ヨーロッパはみんなそうなのかしら?
    イースターになると 各地の珍しいナンバープレートが見られて 楽しいですよね。
    フランスは 最後の二桁が県を表してます。
    うちは AIN県なので 一番 01です。
    でも主人のナンバープレートは緑色で01も無し。ちょっと特殊なのです。

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  2. フランスは黄色のナンバープレートというイメージでしたが・・・。いろいろとあるんですね。
    考えてみると、日本のは車の種類で番号が変わったり、あれはあれで外人から見ると複雑なんでしょうね。

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