この前行ったドナウ・アウエン国立公園を非常に気に入ってしまい、また行くことにした。
何せ広い公園なので、今回は前回行ったところからさらに車で15分くらい離れた所に行ってみた。
スタート地点はSchloss Eckartsauというお城。
門が開いていたので中に入ってみる。 |
カフェとかもあるらしいんだけど、現在は冬期休業中。3月26日からオープンするらしい。 |
公園の中に入っていく。 |
広大な森が広がる。 |
冬枯れの森が続く。 |
公園の中は例によって森なんだけど、森の中で人がごそごそ何かを拾っている。
この時期に人が森の中でごそごそするってことは・・・
ん?なんか緑のものがたくさん生えている。 |
あ、ニラ(行者ニンニク)がもう生えている! |
ヨーロッパには、日本のニラは売っていない。そんで、似た風味の行者ニンニクが春の風物詩になるのだ。こっちの人間も滋養強壮で食べたりする。もう少しするとスーパーで売ったりするけど、結構高い。
ぼくはいつもウィーンの森に行って採集するので、たいてい4月がシーズンと思っていたんだけど、温暖化のせいもあるのだろうけど、平地だとこの時期から採れるんだ。ふーん。
この行者ニンニク、たいてい別の種類の花と一緒に生えていることが多いんだけど、気をつけなきゃいかんのは、この花が有毒であること。今回気合いを入れて何の花か調べてみたら、スノードロップというヒガンバナの一種なんだそうだ。
白い花がスノードロップ。その手前が行者ニンニク。花の葉っぱは細長く、ニラは幅が広い。当然臭いは全然違う。 |
ヒガンバナの一種なので、毒がある。最悪死んだりするそうだ。
日本の味を追い求めるのも命がけである。
嫁に電話すると、「卵とじにするのでたくさん摘んできてくれ」との御指示。でもこの辺は花の密度が高いしまだまだ歩くので、帰る間際に摘むことにしよう。
しばらく歩くと、国立公園を横断する遊歩道・自転車道にぶち当たる。
人が全然いない。 |
反対側も同じく。 |
歩いていると、牛の放牧地がある。国立公園の中になぜ?きっと大人の事情があるんだろう。
ホルスタインとは似ても似つかない毛むくじゃらの牛がたくさん。 |
これはドナウ川が蛇行して切り離された三日月湖のようなところ。 |
歩いていると、また広大な草地が出てきた。
誘惑に負けて例によって寝転んでしまう。前世は牛だったのではなかろうか。
そうすると、例によってお犬が股ぐらに入ってくる。ふらふら歩いても安全なのに・・・気の小さい奴だ。
以下、ファインダーを覗かずに適当に撮った写真。
でへへ、失礼しますよ。 |
逆方向を警戒していてあげますね。 |
こっちも失礼して横にならせてもらいますね。 |
本当に気持ちがいい。比喩でもなんでもなく、空気が甘いんだな、これが。
ちょっとうとうとしてから、また歩き出す。そろそろ帰ろう。
遙か彼方にお城が見える。 |
あ、この辺は花の密度が低そうだ。ニラ摘みをしよう。
いい感じでしょ? |
こういう時の犬連れのメリットは、ウ○チ入れ袋を複数必ず携帯していること。それに採集したニラを入れられる訳だ。
公園から直接お城の敷地に入れるんだ。
ゴールが近いことがわかったのか、急に前を歩くようになる。 |
お城の周りはスノードロップがたくさん。 |
白い花は食べちゃだめだそうです。 |
有毒植物とは思えない可憐さ。 |
ちなみに、スノードロップは日本語では待雪草というんだそうだ。春に咲くのに変なの。ドイツ語ではSchneeglöckchen(雪のベル)と言うんだそうだ。こっちの方がしっくりくるな。
お城の周りの庭園には、こんなわびさびの橋が架かっていたりする。
古そうだけど落っこちないかな? |
いやあ、この公園は楽しい。また来ることにしよう。
ニラ摘みですか?
返信削除優雅ですね〜〜
ウィーンの森の中で、お犬と散歩。
絵になりますねえ。
私はオーストリアへ行きたくて、行きたくて。
しばらくは、事情があって無理そうなので、ブログ楽しみです。
ニラ摘みが優雅ですか???卵とじうまいんだよなとか食費が浮くとか浅ましい気持ち満載で摘んでますが(笑)
削除え?そうですか?
返信削除行者にんにく、なるものをこのサイトで知り、調べてみたら、結構高いんですね〜
暖かくなると、虫さんが出るのは日本も同じですね。
私は、G対策を今しています。