ここ数日は朝はマイナス10℃前後、日中はマイナス7℃前後くらいで、気温上は以前のようなマイナス15℃などという寒冷地獄ではない。ただ、風が出てきたので、体感温度的にはかえって寒く感じてしまう。
今朝出勤して窓の外をひょいと見たら、新ドナウ川だけでなく本流のドナウ川も凍っているように見える!ドナウ川はご存じのとおり最終的には黒海に流れ込むという、日本人にはイメージしにくい国際河川であり、河川運送などが盛ん。それが凍結するとはえらいこっちゃ。
ということで、お昼休みに御飯も食べず確認に行くことにした。外は鬼のような寒さ。例の狩猟用コートのおかげで体は全く寒くないのだが、顔はすぐに凍り付いたような感じに。川の渡り方はよく僕の写真に出てくる2階建ての橋(Reichbrücke)の歩道を利用する。実はここを渡るのは初めて。地下鉄の出入り口の横が歩道。自転車も通れるよ♪
この壁の向こう側には地下鉄U1線が走っており、橋の中程に駅(Donauinsel)もある。
初めは新ドナウ川。一部まだ凍っていない所があり、なかなかの根性というか男気を感じる。ちなみにドイツ語で川(Fluss)は男性名詞である。この写真の真ん中に黄色い斜めの柱と白と赤のなが細い棒のようなものがあるが、実はこれは橋で、夏場だけ棒がきゅいっと90度回転して、新ドナウ川・ドナウ川を隔てる中州(Donauinsel)とこちら側を接続する。歩行者だけが渡れる橋で、中州のレストランに行く時ややジョギング・インラインスケートを楽しめる。したがって、うちの職場近辺の人はこの橋が通れるようになると夏の到来を知ることができるのだ。
さらに数分歩くとドナウ川は見えてくる。ああ、凍っているのは端の方だけで、真ん中にある氷はどんどん北の方から流れてきているやつなんだ。川で流氷が見えるとはなかなかおつなもんだ。
凍結に負けず、貨物船が北上する。ものすごく長い船。船尾をよく見るとドイツの国旗がはためいている。空っぽなので、ドイツまで帰るところなんだろう。
橋から中州に降りてみる。川岸はこちんこちん(←変なところで切ると若干危険な単語)。風がものすごく、この世のものとは思えない寒さ。こんな中、流氷の切れ間でけなげに白鳥が泳いでいる。なにもこんな寒いところで泳がなくても・・・と思っていると人なつっこく近寄ってくる。ん、初い奴。でも残念ながらえさになるものは何一つ持ってないんよ。お昼御飯さえ食べてないんだからね。
写真を撮っているうちに手の感覚が全くなくなる。手袋をとらなきゃいかんのが撮影のつらいところ。さっきの地下鉄の駅から一駅乗って帰ろうとも思ったのだが、歩いて帰ることにする。そうすると電車が僕を追い抜いていった。やっぱり乗れば良かった。
なんか街中ではモーツァルト生誕250年の記念イベントが開かれているようだが、辺境の地にいる僕には無縁。寒風に吹かれているのがお似合いなのさ。
オー白鳥が泳いでいる冬の氷が張ったドナウ、ホント趣がありますよね。それから、写真はVienna Centerの近くですよね。確か?
返信削除南国さん、どーも。
返信削除確かに趣はありますが、とにかく寒そう。もっと楽な暮らしが他にありそうなんですけどね。
あと地下鉄の写真、おっしゃるとおりです。駅はカイザーミューレンですね。