昨日から雪が降り続いています。気温は0℃前後なので、泣けてくるほどの寒さではないのですが、当然決して暖かい訳でもなく、どっちやねんと聞かれたらやっぱり寒いと答えてしまうであろう自分が可愛い♡(なんのこっちゃ>俺)
それでも今日の午後、なんとなく雪がやみそうな感じだったので、娘と家の周辺を散歩することに。やっぱずーっと家の中だと滅入りますからね。
歩道は真っ白、車道は溶けている、こんな感じ。歩道の雪はふかふかなので、歩きやすい。
歩いている途中で、娘の発案で近所のお墓に行くことになった。うちのアパートの斜め前のブロックには広大なお墓がある。アパートを探しの時、新築だった建物は気に入ったのだが、この歩いて1~2分のところにあるお墓の存在がちょっとマイナス要因だった。ところがこっちの人間によると、お墓というのは静かで良いというプラス要因にはなっても決してマイナスにはならないのだそうだ。お散歩コースとして中をふらふら歩く人々も多いらしい。なお。上の写真の右側の塀はお墓の塀。
当時、不動産屋とアパートの大家は僕の考え方に非常に興味を持ち、①なぜお墓のそばはいやなのか ②お墓の近くがイヤとは、歩いてどれくらいの所にお墓があるとだめなのか と異なる価値観を持つ異国人に興味津々で尋ねてきたものだ。「穢れ思想」などを説明しても難しくなるだけだし、そもそも当方にそれを説明できる英語力もなかったし先方にもそれを理解できる英語力もなかったので、「宗教上のタブーだ」と言っておいたのだが、おもしろい民族だと思ってくれたのか、それ以来大家とは仲良くやっている。
ま、なんにせよ、お墓に対してオープンなのなら、写真くらい撮っても怒られないだろうと思い、中に入ってみることに。
これが正門。広大な敷地に入り口は1カ所しかないので、家からお墓の外壁までは近いものの、ここまでたどり着くのに5分位歩かなければならない。
内部。大きなお墓から比較的小振りなものまで、みんなきれいで清潔で立派。日本のお墓の隅っこの方にある、朽ちかけたようなものはないし、おどろおどろしい雰囲気は皆無。それぞれ趣向をこらしてあり、左の写真の右隅の鬼太郎のおやぢみたいな格好のやつは、なんと金属製のモニュメント。
とりわけ大きかったのをいくつか御紹介。日本でこういうことをやると成金趣味だと思われかねないが、こっちでは嫌味にならない気がする。ちなみに、「Familie ○○」と書いてあるお墓が多いです。やっぱ日本と一緒で「○○家の墓」形式なんすね。
日本のようなおどろおどろしさはないものの、考えてみるとこっちは土葬なんですよね。だんだん精神的に寒くなってきたので、撤退。外を歩く。この辺は高台なので、眺望がよろしい。昨日行ったウィーンの森が望める。
1時間もしないうちに雪がまたひどくなり、帰宅することに。こうやって家の周りをぽけぽけ歩いただけでも、いろいろな発見ができます。
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