最近、寒いだけじゃなくてものすごい風なので到底外出することもできず、結果としておもしろい記事が書けない(言い訳)。ということで、10月の末に行ったリヒテンシュタイン周辺について書くことにする。
今回の旅はオーストリア最西端の町、フェルトキルヒ(Feldkirch)まで行き、そこからリヒテンシュタインに入り、ドイツのノイシュヴァンシュタイン城を見て帰るというもの。うちの家族と私の勤務先の同僚1名の旅。
今までほとんど電車に乗って遠出したことがなかったので、今回は車を列車に乗せ、人間様は寝台車で行くことにした。西方面の長距離列車はウィーン西駅(Westbahnhof)から出る。料金は結構高い。大人3人と子供1名で自動車分も合わせ、400ユーロ近かった。
車をカートレインに載せたところ。ナンバープレートを墨塗りしてあるのが僕の車。幅が結構狭く、結構スリリング。寝台車両はこの前方に連結されている。
途中、ドルンビルン(Dornbirn)を通過する(写真ボケボケですんません)。ここはゴルゴ13が中国の亡命高官を狙撃した時に車に乗り換えた駅だ(文庫版だと第3巻、「狙撃のGT」参照)。同じ線路を私は観光に行く。
約9時間でフェルトキルヒに到着。静かで小さな駅。そこから10分で国境。パスポートを見せ、無事リヒテンシュタインに入国!本当は国境の検問所の写真を撮れば良いのだろうが、どうも恐ろしくて撮れない。
そこから10分でシャーン(Schaan)という町に到着。頭の中を新造人間キャシャーンという昔のアニメのタイトルがよぎる。シャーンに限らず、リヒテンシュタインという国は山脈と山脈の間の細長い盆地のような土地なので、すぐ間近に高い山がそびえ、威圧される。街中をちょっと散歩していると、「あいのり」とかいうくだらない番組の派手なマイクロバスが目の前を通り過ぎる。嫁さんと勤務先の同行者はきゃーきゃー騒いでいたが、何がうれしいのかさっぱり理解できない。
そこからまた10分位走ると、首都ヴァドゥーツ(Vaduz)。ただ、市街地を見つけているうちにヴァドゥーツを縦断して通り過ぎてしまった。それくらい小さい首都。首都にも関わらず、至る所に牧草地があり、牛や羊が放牧されている。
そのまま山の上まで一気に行ってみる。紅葉まっただ中。山頂に到着するとなんかとても雰囲気のある小さな教会を発見。勝手に中を見学。
ヴァドゥーツの目抜き通り。切手博物館や諸官庁などもこの通り沿いなのだが、なんとも寂しい。ここの人を歌舞伎町とかに連れて行くと発狂するんじゃないだろうか。
いつの間にかスイスに入ったり出たりしながら周辺をうろうろし、ドイツのノイシュヴァンシュタイン城(Neuschwanstein)に向かう。途中、Sarganzという町で小さなお城に寄ってみた。マッチ箱のような町の小城主の居城だったんだろう。
ノイシュヴァンシュタイン城のあるホーヘンシュヴァンガウ(Hohenschwangau)に到着。お城の見学にはチケットを買い、かつ見学時間を予約する必要がある。これで結構時間がかかるのだが、インターネットで予約ができる。日本からの観光の方は貴重な時間を浪費しないため、ネット予約をお勧めします(http://www.hohenschwangau.de/ticketcenter.0.html)。さてノイシュヴァンシュタイン城、シンデレラ城のモデルになったとおり、優雅な山城。なおこいつを建てたルードヴィッヒ2世は終生独身で、住んでからすぐに逮捕され、かつ禁治産処分となったそうな。
下まで降りてくる途中でホーヘンシュヴァンガウ城が見えた。こっちも見所らしいのだが、疲れたしちょっと地味なのでパス。
帰りは自動車で一気にウィーンまで。お金もかからず、初めから車で来れば良かったと後悔。
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