デジカメネタをすると急にアクセス数が伸びるようなので、もう1回やってみる(笑)。
今年の2月、長年の夢であったオーロラを見に、フィンランドに行った。ルートとしては、ウィーン→(空路)→ヘルシンキ→(空路)→ロヴァニエミ→(長距離バス)→サーリセルカ。ツアーはなかったので、チケット類は基本的にネットで予約。
ちなみに、オーロラを撮るにはバルブ操作ができるカメラが必要と妻を説得してカメラを新調したのは既に書いたとおり。
なお、外人にオーロラと言っても通じません。Nothern lightと言いましょう。
ロヴァニエミ(Rovaniemi)はちょうど北極圏との境にある街。ここでもオーロラは見えるはずだったのだが、なんとなくそれっぽいのは見えたけど、真偽は不明。たぶん違う。ここで大きな荷物を引きずる若い男女の日本人に会った。彼らはここで4泊したらしいが、結局オーロラを見ることはできず、帰国とのこと。合掌。
ちなみに、フィンランドでは駐車場に謎の棒がいくつも立っていて、そこからコードが伸びて自動車にくっついている。電気自動車がこんなに!?と思いきや、現地人に聞いてみると、普通の自動車。バッテリーがあがらないために常に充電しておくんだそうな。
翌日、長距離バスに乗ってサーリセルカに。バスで約4時間。異国の地で長距離バスに乗るのはかなり度胸がいる。
バスの中でおばあちゃんがにこにこ話しかけてくる。私にはフィンランド語の知識は全くないが、ドイツ語になんとなく似ているので、大意は掴める。要は、日本人か?うちの近所に日本人が住んでいて私の娘の友達だ。貴方の名前は何という?と言っているようだ。**だ、とドイツ語で答えると、おばあちゃんも大意は掴めたらしく、そうか、娘の友達は確かサトーとか言っていたがそれはよくある名前なのか?
他愛もない会話ではあるが、旅先での現地の人とのコミュニケーションはとても心を和ませてくれる。おばあちゃん、元気で長生きしてな。
サーリセルカ(Saariselka)はオーロラ観測のメッカらしく、なんと泊まったホテルには日本の旅行会社の出張所があり、日本人が常駐している。1泊目はホテルから歩いて10分位の山腹にあるホテルの観測小屋に行ってみる。中にいるのは10人ちょっとくらいで、全員日本人。随分来ているんだなあ。途中で山に登ったりしたけど結局この晩は見えず。
日本人は結構いるけど、外人観光客もかなりいる。日本人と外人とでは行動パターンが全然違う。日本人は基本的にオーロラを見るために来ている。それなんで夜行性となる。昼間は寝ているかぼーっとしている。外人はウィンタースポーツやトナカイ遊びなんぞに来ており、オーロラはどうでもいいらしい。したがって昼行性。夜はおとなしく寝ている。
我々は、トナカイソリツアーに申し込んでみる。でも妻は風邪が悪化し、ダウン(よりによってどうしてこういう時に・・・)。周囲はマイナス20度くらいなので、防寒服などは全て貸してくれる。雪林の中をトナカイに引かれたソリのコンボイが進む。先導は原住民族サーメ人のおじさん。なんとなく日本人っぽい。「ヨーコソイラッシャイマシ」なぞと日本語で話したのは興ざめ。林に入った途端に外界の音が消える。とても不思議。しばらく走った後、元の位置に戻り、トナカイにえさをあげる。苔なんすね。そんで暖かい木イチゴのジュースをサーメ人住居で飲んで解散。
お待ちかねの夜到来。今晩が最後のチャンスだったので、オーロラツアーに申し込む。これは周辺部に散らばっている協力者からのリアルタイムの情報提供に従い、一番よく見えるところに車を走らせて観測するもの。
やったー。ついに見えたー!蛇のようにうねる不思議な色の光の帯。色も時々刻々変化する。
オーロラは2時間出て1時間お休みというのが周期らしいのだが、この晩は大当たりだったようで、3時間以上出まくり。5~6カ所移動したけど、どこでも最高。
もう言葉も出ないしいらない。マイナス25度の中、本当に幻想的な体験でした。
翌日、またロヴァニエミにバスで戻る。ロヴァニエミにはサンタクロース村と世界最北端のマクドナルドがある。サンタクロース村の中に、「ここから向こう北極圏」という線がある。ま、お約束のポーズですな。マクドについては、最北端といえど、やはりピクルスはまずい。
その後、ヘルシンキ経由でウィーンに戻る。計4泊5日の旅。ひたすら寒かったけど、堪能しました。
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