ウィーンにある国際機関にはいろんな国の人が働いているので、代表的な宗教などの祝日を取り入れている。したがって、オーストリアの祝日とは異なった休日となる。
ということで、今日はおやすみ。きっとイースターのお休みなんだろう。
起きてみると小雨が降っている。例によってお犬のお散歩をしなきゃなんだけど、濡れるのもかわいそうかと思い、コートを着せた。
着せた途端に急に落ち着いてしまい、専用クッションに納まってしまう。お犬の考えていることはいまいちよくわからん。
亀が甲羅を背負っているような感じだが、歩いているうちにいろんなところから毛がはみだしてしまい、なんだかよくわかんなくなってきた。
小雨が降り続いて、雪がぐちゃぐちゃになっている。普段は散歩する人の多い森の中も今日は誰もいない(だってオーストリアの人には平日だし)。
頭の中では荒井由実の不朽の名曲、ベルベットイースターがエンドレスでかかっている。ちょうど小雨の朝だし。イースターには数日早いことはこの際問題としない。
小心者のお犬も、慣れた道はとことこと先を歩く。おしりの毛がもこもこなので、ぷりぷりとなかなか悩ましいモンローウォークである。
でも時々振り返って飼い主がちゃんとついてくるか確認する。
亀犬状態でもやっぱり本能にはかなわず、走ってしまう。今日は平日だから車の数も多く、走りがいがあるだろう。
もしや、そこで泥だらけで走っておられるのは・・・?
運命の出会いか?
犬嫌いのお犬にしては、フレンドリーに接していた。何者?
ふと気付くと胴体の下半分が泥だらけ。コートを着せた意味まるでなし。
これは、シャンプーですねぇ。
帰宅してシャワールームに直行。シャンプーとかタオルとかを用意している間もじっとして動かない。
ぼ、ぼくはこれからシャンプーされるんですね。いいんです、わかってるんです。
よく自分の運命を悟った人は哀しく澄んだ目をしているというが、犬にも当てはまるようだ。
きれいになったでしょ?
お昼には雨が上がり、薄く日が差したりした。お昼ご飯を食べに出たついでに、Freyungのイースターマルクトに立ち寄る。
クリスマスマルクトのイースター版ですな。とはいえ、イースターエッグはどうやって飾ればいいかいまいちよくわかんない。この辺が非キリスト教徒ですな。
クリスマスは派手にやり、ハロウィンも人口に膾炙され、次の日本のはやりはイースターじゃなかろうかと思っている。そうなると、卵業者とかウサギ業者の株を買っておくと儲かるかもしれないが、そもそも卵業者やウサギ業者ってなんなのかわかんないのでやめておこう。
こういうのがたくさん売られている。
巨大イースターエッグ。たぶん、どこか人里離れたところに恐竜が秘密裏に飼育されていて、そのたまごを使っているのだろう。