相変わらず海外出張が多いわけですが、その際遭遇しやすいのが飛行機のキャンセル。特に僕のようなアンラッキー人生のど真ん中を歩む人間としては、結構な確率で遭遇してしまう。今年は成田からウィーンと北京からウィーンの2回(両方ともオーストリア航空便)、キャンセルを食らったわけです。
キャンセルを食らったり異常に出発が遅れたりすると、ホテルとかを手配されたりするわけですが、それ以外に金銭的な補償を受けられることがあるのを御存知でしょうか。これは日本からの観光の場合でも当然適用されます。
今回はそれについて情報を共有したいと思います。
EUでは規則がきっちり定められていて、どんな場合が補償されその金額はいくらかが明確になっています。具体的には、キャンセルや出発遅れの理由と乗っている航空会社の属する地域、出発・到着地、とフライト距離、あとは何時間遅れたか(キャンセルの場合の代替便による到着の遅れも含む)によって決まってきます。
世の中には補償金請求代行業者もあって、その一つ、Airhelpによると、EU関連の場合、EU圏の外からEU圏の外のフライトはどんな航空会社でもダメ、EU圏内間とEU圏から圏外の場合はどんな航空会社でも補償対象、EU圏外から圏内の場合はEUの航空会社のみ補償対象ということだそうです。
また、キャンセルや遅延の理由ですが、技術的問題(僕は2回ともエンジントラブル)、空港のトラブル、あと特に理由の説明がなかったときなどがEUでもEU外の航空会社でも補償の対象になり、悪天候やストライキは補償対象外とのことです。
補償額は以下の表のとおりです。日本からウィーンの場合は3500㎞以上ですから、3時間以上の遅延、キャンセルによる別ルートで大元の予定より2時間以上到着が遅れた場合は何らかのお金をもらえることになります。
ウィーンに来る場合(またはウィーンから日本に帰る場合)、別ルート(フランクフルト経由とか)になると、基本丸1日パーでしょうから、600ユーロの補償になるはずです。このほかにホテル代や食事、必要な国際電話代などが補償されることになります。
まあ観光の場合、特にツアーなどだと丸1日パーになるとその後の予定がめちゃめちゃになってお金の問題じゃねぇんだよということになりますが、まあ海外旅 行というのはもともとそういうリスクがあるわけですから、ここは冷静になってせめてもらえるものはもらっておきましょう。
請求は航空会社のカスタマーサービスにeチケットを添付して請求すればいいらしいのですが、慣れないと大変ですわな。てゆーか、補償金が出るなんて航空会社からは一言も説明がないわけです。これは、絶対にこういうルールがあることを隠しているわけです。素人が請求しても四の五の言ってはぐらかすかもしれない。そんな不安な人は上にも書いた補償金請求代行業者を使いましょう。
Airhelp(https://www.getairhelp.com/)は成功報酬で補償金額の25%を手数料としてかっぱぐというなかなか消費者心理を突いた暴利なシステムの会社ですが、まあ一度頼んでしまえば後は勝手にやってくれるしもし交渉が不首尾に終わってもその場合は手数料は取られないの で、面倒くさい人は使ってみるのもいいでしょう。僕も2回ともめんどくさかったのでここを使いました。
ここのwebで必要事項(フライトナンバー、遅れ時間、トラブルの理由等)を入力すると、即座に以下のような概算補償金額を算定してくれます。
その後、Power of Attorney(委任状)を電子的に作成すれば、あとは150ユーロの手数料のために交渉してくれます。委任状作成から手数料を抜いた450ユーロが実際に入金があるまでは2ヶ月半から3ヶ月くらいですね。定期的に現状の報告をしてくれますので安心。入金される頃にはキャンセルの精神的傷も癒えている頃でしょうし、450ユーロといったら今の円安下では6万円以上。キャンセルで良かった、と思えるようになるかもしれません。
ちなみに僕は来年第1四半期(1~3月)はアメリカ、日本、バングラデシュ、スーダンと海外出張の嵐。これまでの不運な人生を顧みると、絶対1回はキャンセルがあるんじゃないかと覚悟しています。その際は今度は直接請求をしてみようと思ってます。
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返信削除はじめまして。楽しみにしてます。OS大好きな変人です。多分ゆあぐいさまの出身大学の街の住人です。クラプフェンのブログ最高でした。猫カフェにも先日お邪魔してきました。仕事で煮詰まったら、休みがとれたら、そちらに伺っています。そういえば、昔わかいころ、まだ市立公園が整備されてなかった時、孔雀が放し飼いにされていて驚きました。時々お邪魔と思いますが、コメントさせていただけると嬉しいです。
返信削除はじめまして。こしょうしてもキャンセルしてもOS大好きです。先日のクラプフェンは最高でした。おばさんですが、ときどきお邪魔していいですか?
返信削除Sapporo Tomokoさん、いらっしゃいまし。
返信削除ぜひコメントありがとうございます。
またのご来訪とコメントを楽しみにしています。
そうですね、学生の時は札幌でした。北28条に3年、北23条に2年住んでいました。ウィーンは札幌と同じような気候です。ただ札幌は冬でも雪以外の日はからっと晴れたりしますが、こっちはどんよりです。