今日は前から気になっていたシュタインホフ教会(Kirche am Steinhof)に行ってみた。
ネットで調べると日曜日は12時から16時まで一般公開しているようだ。
場所はここ
さすがに家から歩いて行くと日が暮れるので、お犬と自動車で行くことにした。とはいえ、ナビ情報では現地着が11時半。ちょっと早すぎる。あと、そばまで行ってしまっては散歩にならないので、3㎞くらい離れたところに車を止めて、そこから歩くことにした。
この教会、オットー・ワーグナーの設計によるもので、その名前を冠した病院の中にある。教会は祈りの場所でもあるからまあいいのかもしれないが、これがお寺だったりするとなんていうかやばい気がする。
これがオットー・ワーグナー病院(Otto Wagner Spital)
この病院、かなり広大な敷地にいくつもの低層の建物が建っている。日本の感覚でいうと、病院の敷地に部外者がしかも犬連れでへろへろ入ってくるのはいかがなものかという感じだろうけど、多くの人がこの教会の見学や構内の散歩で入構していた。
敷地内。ひっそりとしている。
さて、病院の患者さんや家族の人も教会に行くんだろうと想像していたものの、じつは病院の正門から教会まではかなり遠い。しかも坂道。これ、ここまで行ける患者はかなりの体力が必要があるはずなので、入院する必要はない気がする、などと思っていたら、今調べたらこの病院、精神医学病院なんだそうだ。ということは、介助さえあれば体力的には問題ないのかもしれない。
延々と続く坂道。
あ、林の中から金色の建物が。
あ、これですね。
やっと到着。
竣工は1907年という割りには結構新しい。修繕工事をしたんだろうな。
建物の上には2人の超人が十字架と旗を持って座り続けている。
さて、中に入ってみよう。入り口の親切そうなおじさんに聞いたところ、犬も入っていいそうだ。なんと。でも人間は入場料2ユーロがかかる。
中に入ると、不思議な香りのお香が焚かれていて、なんとも清らかな空間。街中の教会のような荘厳な感じじゃなくモダンな感じだけど、落ち着く。
これは絶対にリニューアル工事をやったな。すごく新しい。
ネット情報では、ここはステンドグラスが見事だ、ということだった。入って両脇が大きなステンドグラスだった。
入って左側。
これは右側。
正面の祭壇。新しくきれいな感じ。
祭壇の左側にあるモザイク画。読書中のマリア、白百合、鳩ってことは、受胎告知なんでしょうね。でもよくあるやつよりもダイナミックというか、大天使ガブリエルが男臭いっていうか、ちょっとユニークな感じ。
おまえだ!みたいな。もしくは、あんた身ごもってるYO!みたいな。
天井。
見終わって出てきたところ。結構高いでしょ?いつもは外につながれているお犬も今日は一緒に中には入れてうれしかっただろう。
どっちにしろ迷惑です。
ちなみに、この裏はSteinhofgündeというなかなかよさそうな公園になっているのだが、なんと犬進入禁止。すごすごと帰宅する。
初めまして。Vermeerと申します。いつもシェルティーの写真に癒されながら楽しく拝読しております。
返信削除初めてのウィーン旅行の際にシュタインホーフ教会行きました。御高齢の尼僧の方(かつ看護師?)が入場料を徴収、独語で説明があり、親切なドイツ人旅行者が英訳して下さいました。地下鉄の駅(たぶんUnter.St.Veit?)から乗り換えたタクシーの中でドライバーが“Krankenhaus zum Kopf?”と頭を指差したのを思い出します。土曜の午後だけだったのが日曜日にも公開されるようになったのですね。建築好きの友人によく推薦していたので朗報でした。O.ワーグナー関係ではエルンスト・フックス博物館 (通称ワーグナー・ヴィラ)にも行きました。こっちも結構郊外だった…。
Vermeerさん、コメントありがとうございます。
削除ここはツアーがあると聞いていたのですが、結構退屈だとも聞いていたので、僕はツアーじゃない時間帯にそそくさと行ってみました。普通の教会よりも簡素な造りだったので、退屈と言われればそうかもしれないなあと思いました。まあそれがワーグナーの思想なんでしょうけど。
うちのお犬の写真もだらだらと引き続きアップしていきますので、またお気軽にコメントを残してください。