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みなさん、こんにちは。ゆわぐいと申します。 このブログは、半ば自分の日記代わりではあるのですが、僕の日常を通して、ウィーンに住んでいるとこんな感じになるってのをお知らせすることを目的としています。 ゆわぐいは2003年から3年間と2011年から現在に至るまで2回のウィーン生活を送っています。ゆわぐいは生産性の低い仕事にかまけて遊ぶのが下手という典型的な日本人サラリーマンですので、大した記事はないとは思いますが、ガイドブックに載っていないようなウィーンの田舎生活が何となく伝われば幸いです。 作者のモティべーション維持のため、ご挨拶がわりに是非コメントをお願いいたします。 ではでは。





2013年4月21日日曜日

冷戦時の遺物・トーチカ再訪

どうにも風邪が抜けきらないのだが、お犬がなんとなくオーストリアの犬のような臭いになってきたので、チェコとの国境にあるフリーポートにあるトリミング屋に連れてきた。

ここは、2003年~2006年の前回赴任時もたまに来たのだが、当然その時お犬は卵にもなっていなかったので、買い物に来ていたのだ。なにせ当時の前半は商店は土日が完全休み、後半は隔週週休二日を経て土曜はお昼くらいまで開くようになったというひどい時期にも関わらず、ここはオーストリアとチェコのパスポートコントロールの間という緩衝地帯的な立地条件からか、治外法権年中無休という大変ありがたいショッピングモールだったのだ。


今はすごく立派な道路ができて、チェコのシェンゲン協定加盟に伴いパスポートコントロールも当然なくなったのだが、昔は曲がりくねった山道を越え、パスポート持参だった。上の地図の虫ピンのところが旧道、その左が新道ですな。
 
山道の旧道がまだあるのか気になったので、探検してみたらまだあった!遠くの右側に黄色いバスが走っているところが新道。
 
なんとなく昔の忌まわしい記憶がよみがえりつつあったところ、お犬が僕を呼ぶ。
ねぇねぇこっちに変なのがあるよ
 
 
う。思いだした。
 

US ARMYの文字。米軍の旧トーチカである。昔一度発見して驚いたことがあった。
その時は遠くからしか写真も撮れなかったほど怖かった(だってチェコはまだパスポートが必要な国だったし、もしかして使用施設だったりしたら銃殺されるかもしれんと思ったし)
さすがにいくらなんでももう廃棄されているんだろう、中を覗いてみることにした。
 
扉の丸穴の中。やっぱ怖いっす。
 

これは道路に面した方。
 

これはチェコ方面の方。なんか隙間が空いてる。
 

カメラだけ突っ込んで撮った。銃座ですな。



チェコ方面を見てみる。使用していた当時は枯れ草もなくばっちり見張っていたんだろう。



トーチカは穴蔵だから当然換気設備が必要となる。なんか昔のトイレに付いていたような感じの懐かしさ。これこれ、犬の宿命とは言え、何でもかんでもにおいを嗅いじゃいけません。


オーストリア側を望む。この山を越されたら、もはやウィーンまでは大平原。ワルシャワ機構軍機械化歩兵師団が得意とした大平原である。さぞかしトーチカ要員は緊張していたことだろう。
平和な世の中になってありがたいものである。


緩やかにうねる大平原。だんだん平衡感覚がおかしくなってくる。
 
Posted by Picasa

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