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みなさん、こんにちは。ゆわぐいと申します。 このブログは、半ば自分の日記代わりではあるのですが、僕の日常を通して、ウィーンに住んでいるとこんな感じになるってのをお知らせすることを目的としています。 ゆわぐいは2003年から3年間と2011年から現在に至るまで2回のウィーン生活を送っています。ゆわぐいは生産性の低い仕事にかまけて遊ぶのが下手という典型的な日本人サラリーマンですので、大した記事はないとは思いますが、ガイドブックに載っていないようなウィーンの田舎生活が何となく伝われば幸いです。 作者のモティべーション維持のため、ご挨拶がわりに是非コメントをお願いいたします。 ではでは。





2006年4月1日土曜日

マスクについて

 ついこの前インフルエンザにかかったことはすでに投稿しましたが、この際、家族や職場にウィルスをばらまかないため、マスクをしていました。



 今日は大したネタがないので、マスクについて書いてみよう。



 まず、そもそもオーストリア人はマスクをしません。マスクをしなければならないような体調の時には、迷うことなく会社を休むというのがこちらの流儀というか生き方であるというかなので、マスクをしている人間を見ると、一様にみんな驚きます。こっちがびっくりするほど驚き、かなりのスピードで逃げていきます。聞くところによると、マスクをするのは医者か伝染病患者と思われるようです(ま、ある面正解なのですが)。



 マスクをして自動車を運転していると、信号待ちなどで隣の車から珍獣を見るような目で思いっきりじろじろと見つめられていたり、僕のマスクについて運転席と助手席で議論をしている(んだろうなあ)こともあったりします。そんでこっちから見つめ返したりするとどうなるか。そそくさと目線をそらす場合がほとんどですが、中には手振りで「そのマスクはなんなんだ」と尋ねてくる猛者もいたりします。



 こんな感じですから、こっちではマスクはあまり売っていません。こっちの人間が花粉の時期の日本になぞ行ったりするとどういう反応を示すのか、興味深いところです。



 別の話。ずーっと前、マレーシア人、イラン人、パキスタン人、モロッコ人、エジプト人などと世間話をした時のこと。日本通のマレーシア人が突如として、マスクと国民性について語り始めた。



 「我々は、外部の病原菌などから自分の身を守りたい時にマスクをするはずだ(一同うなずく)。しかし日本人は違う。自分が風邪を引いた時に他人に迷惑をかけないようにマスクをするのだ(僕一人うなずく)。日本人とはそういう民族なのだ」



 この時、みんなはトリビアのへぇボタンを押さんばかりの勢いで僕を見ていました(イラン人だけは、ははーんという顔をしていました。あそこって「おしん」が放映されていたせいか、なんとなく日本人の感性がわかったようです)。彼らが「日本人というのは自己犠牲精神の持ち主なんだ」と思ったか「他人に迷惑かける位なら仕事休めよ」と思ったかはわかりませんし、たかがマスクで日本人を概括するなよとも思ったのですが、この出来事でマスク一つをとっても国民性があるっていうか、日本人の常識は外国では通じない(こともある)んだなあ、と意外な気持ちがしたのを覚えています。



 こういう意外感を味わえるのも海外生活、特に国際都市・ウィーンならではなんでしょうね。





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 応援してもらうとうれしいのは万国共通。





2 件のコメント:

  1. 本当にそうですね・・・こちらで マスクをした人なんて 見た事がないです。
    風邪を引いても バスや電車で 近くの人に遠慮会釈もなく くしゃみに咳をするし、 おまけに あの大音響で鼻をかむ・・・
    毎回移らないかと ビクビクです。

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  2.  あはは、確かに。おっしゃるとおり、鼻をかむのは日本と随分感覚が違いますよね。後でそれも記事にしようっと。加代子さん、ダンケシェーンです!

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