今日は朝から街中に遊びに行き、帰りにウィーンの森を通って帰ってきました。
暖かくなってきたとはいえ、まだ森は冬枯れ状態。ま、そりゃそうだ。街中だってまだそうですし。
そんな感じなので、まだ早いだろうとは思いつつ、あるモノを探しに森の中に入ってみると・・・
これ、なんだと思います?実は、ニラ。長さは4~6㎝くらい、幅は2~3㎝くらい。笹の葉をちょっと小さくしたような形で日本のものとは似ても似つかないのですが、ちぎってみると同じにおいがします(ちょっとこっちの方が弱いかな?)。これから暖かくなるとウィーンの森を始めとする緑地の木陰などにたくさん生えてきて、地元の人たちも時たま摘みに来ます。ただ、一面に生えるのではなく、ところどころに群生するので、見つけにくいという人もいます。あと、毒のあるスズランの葉っぱと似ているらしいので、これまた要注意、と。
そんで、これを摘んでどうするか。当然食べるんですよ、奥さん!(みのもんた調でどうぞ)
今日はまだ出始めということもありあまり生えていなかったのですが、それでも娘と一緒に30分くらいでこんなに摘めました。
もう少しすると花のつぼみがきゅーっと伸びてきます。これもこれでおいしく、むしろつぼみの方が好きという人もいます。でも、花が咲いてしまうともうニラのシーズンもおしまい。4月末から5月始めくらいまででしょうか。オーストリアの春の名物というと、spargel(スパーゲル、白アスパラガス)が有名で、いろんなレストランで味わうことができますが、ニラも実は春の風物詩。それにこいつはレストランなんかではなかなかお目にかかれない!地元民だけが味わうことができる影の名物なのだ(そんなにたいそうなもんじゃないですが)。
そんで、こいつらはどうなったかというと、ニラ玉になって晩ご飯のおかずになりました。肝心のお味は・・・う、うまい!味的には日本のものと変わりがないっす。それに、天然の自生モノですし、自分で摘んだという満足感も加わり、おいしさひとしお。一昔前ならば秀樹、感激!(知ってますか?若い人は知らないっすよね・・・)と叫んだはずだが、今は叫ばない。でも、おいしかった。
それに、この冬枯れの中、唯一の緑がこいつらですから、なんかパワーを得られる感じもする。どうもインフルエンザになってから体調が思わしくなかったのですが、これで復活できるかも。
いやぁ、これからシーズン到来ですから、毎週末が楽しみです。家計の助けにもなりますし(じっと手を見る)。森の中で家族で摘んで、それをその日のうちにおいしく食べる。なんともすばらしいことじゃあないですか。なんかこう、人間本来こうあるべきなんて講釈をたれたくなる感じ。
それにしても、一国の首都でありながら、ちょっと山に入ると自然の恵みを得られる。ウィーンって本当に豊かなところです。街中の絢爛豪華な建物もいいけど、むしろ僕にはこういう自然いっぱいな面の方がうれしい(このブログを見ていただくとおわかりでしょうが。え、もっと街中を紹介しろ?へーい)です。
しかし、このニラ、西洋ニラというのかと思ってネットを検索してみたのですが、どうも西洋ニラは紫色の大きい花が咲くそうな。でもこのニラは白い小さい花が咲く。なんなんだろ?
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ニラですかぁ。
返信削除地元の方から教えていただいたのですか?
それにしても、形が日本のものとだいぶ違いますね。
この際、ニラ玉やニラレバをウィーンに広めましょう。(^^)
うちの奥さんが日本人の先住民から教えてもらったそうです。ニラを好むのはやはりアジア人の方が多いみたいです。
返信削除形は違っても味はおいしいのよん♪
こっちの人もニンニクとか好きだし、臭いの強い野菜系も好きかもしれないので、もしかしたらはやるかも。そしたら日本食レストランでもやろうかな?
おっこれが噂のニラですか?
返信削除もちろん話には聞いているけど、本当に森の中に生えているんですね。
でも、現地の人は白アスパラのようには取って食べないって言うんじゃないですか?
なんかですね、地元の人は強壮剤的な食べ方もするらしいです。ですから、ニラ摘みの地元民はそれなりにお年の方が多いです。
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