EUができてから、域内での人とモノの移動がかなり自由になり、ウィーンにいるといろんな国の自動車を見かけます。
これはドイツの車。同じアパートにもドイツナンバーの車を持つ人がいます。ちなみにこの人はウィーン大学の教授。ドイツだと自動車登録税がオーストリアよりも安いからそうしているそうな。そんなこと許されるの?
これはハンガリー。やっぱり場所的に旧東欧のが多いですね。ちなみにこの車、日本ではよほど通な方以外はご存じないのではないでしょうか。SKODA(スコダとかシュコダとかシェコダとかズコダとか人によって呼び方が違う。本当は???)という、チェコの自動車・軍事メーカーです。値段が安いので結構ウィーンでも見かけます。
こういった各国のナンバープレートと比べて、オーストリアのものはひと味違い、ちょっとしゃれっ気があります。
今回はナンバープレートを御紹介するとともに、それを通して、オーストリアの地理をちょっとおさらいしてみましょう。ちなみに僕は子供の頃、「おさらい」という言葉が人さらいみたいで怖かったのだが、これは本編とは全く無関係。ついでに、「茶碗蒸し」も虫が入っているようで怖くて、ギンナンが虫の卵と思っていた時期があるのも今や遠い昔の出来事である。
オーストリアには9つの州があり、それぞれが独自の行政を行っています。そんで、それぞれのエンブレムがあります。オーストリアのナンバープレートにはその登録州に応じて、それぞれのエンブレムを図案化したものがくっつきます。こういうのって僕が知る限り他のヨーロッパの国ではないようなきがします。なお、このナンバープレートのエンブレムをデザインしたのは、以前記事にしたフンダートヴァッサーさんとのこと。
ナンバープレートの特徴というか規則としては、一番左にEUの国籍表示、次に登録地(登録州の中の陸運局のある都市)毎の記号(最大2桁のアルファベット)、登録州のエンブレム、最大6桁の数字orアルファベットとなります。
まずは、おなじみウィーン。地図では9番。都市であり州でもあります。ですから、州都はウィーンなんですかね。Wがウィーンのしるし。このナンバープレートが最新版です。
これは古ーいウィーンのもの。このくらい古くなるとプレミアがついて取引されるそうです。
これはちょっと昔のもの。最新版とどこが違うかおわかりですか?そう、EUの国籍表示がついてないですね。
次に、これはブルゲンラント(Buegenland)州のもの。地図では1番。州都はアイゼンシュタット(Eisenstadt)。MAってのは、マッタースブルク(Mattersburg)という街。
お次は、ケルンテン(Kärnten)州。地図では2番。州都はクラーゲンフルト(Klagenfurt)。イタリアに行く時の通り道。きれいな湖が多く、夏は湖水浴が最高です。海水浴なんて比べものにならないくらいいいっすよ。あと、大氷河グロースグロックナー。真夏でもスキーウェアが必要です。SPはシュピッタル(Spittal an der Glan)です。
これはニーダーエーストライヒ(Niederösterreich)州。地図では3番。州都はザンクトペルテン(St. Pölten)。下部オーストリアって意味ですね。ウィーンをぐるっと囲んでいるので、ウィーンをどの方向に脱出しても必ずこの州に入ることになります。メルク(Melk)の修道院がある州ですね。MEはそのメルクです。
次回は残りの各州のものを御紹介します。
------------------------------
今回の記事はいかがでしたか?お気に召した方はバナーを押して下さいまし。
そうですよね。オーストリアとドイツのナンバープレートのパターンって左から登録地のイニシャル、州のマークにナンバーですよね。多分ハンガリーとかチェコも同じパターンだとは思うけど、確かめた事はないのではっきりは判りません。
返信削除でも、ウィーンナンバーってチェコとかハンガリーに出たり入ったりする時って何か水戸黄門の印籠のように、ノーチェックというか国境のチェックポイントに近づいただけで、表紙も見ずに行けって感じが多々あったので凄いなあって思いました。
チェコもハンガリーも、マークは付いていないと思います。
返信削除国境では、やはり東欧系の車は通り過ぎるまでにそれなりに時間がかかってますね。でもシェンゲンには入っていないまでも一応EUなので、最近は多少短くなっているようですが。
私も群馬県出身に甘んじた22歳の男です。建築家を志、学生時代に旅行したウィーンに大変興味を持ちオーストリアで建築の修行をしたいと考えております。もしよろしければウィーンのことを色々教えていただきたいので、メールの交換などはできないでしょうか?返信お待ちしています。
返信削除