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このブログについて

みなさん、こんにちは。ゆわぐいと申します。 このブログは、半ば自分の日記代わりではあるのですが、僕の日常を通して、ウィーンに住んでいるとこんな感じになるってのをお知らせすることを目的としています。 ゆわぐいは2003年から3年間と2011年から現在に至るまで2回のウィーン生活を送っています。ゆわぐいは生産性の低い仕事にかまけて遊ぶのが下手という典型的な日本人サラリーマンですので、大した記事はないとは思いますが、ガイドブックに載っていないようなウィーンの田舎生活が何となく伝われば幸いです。 作者のモティべーション維持のため、ご挨拶がわりに是非コメントをお願いいたします。 ではでは。





2013年6月30日日曜日

6月25-30日 サンクトペテルブルグ出張

サンクトペテルブルグに出張してきた。昨年からずっと準備してきた国際閣僚級会合の本番のためである。会議の準備自体は一昨年の年末からスタートしていたのだが、どうにも進捗が遅すぎたようで、去年の初秋にScientific Secretary(会議の内容を考えたり会議を運営したりする事務局みたいなもの)の次席にいきなり抜擢され、会議の原案を全部作れと言われた。実際に中身を聞いてみるとホントにほとんど出来ていない。びっくりしてそれから寝る間も惜しんで働いてきた。その成果が出るわけである。

ホテルの目の前にあったイサク大聖堂。与作は木を切る、イサクは大聖堂である。 世界で3本の指に入る大きな聖堂らしく、教会好きな僕にとっては堪らない存在なのだが、会議前と会議中は忙しすぎ、会議が終わったらぐったりとしてしまい、目と鼻の先なのに中には入れずじまいだった。
しかし、サンクトは暑い!毎日30℃越え、しかも湿気がある。出発前のウィーンは寒いくらいだったので、暑さ対策をしてこなかった。ただでさえ疲労でヘロヘロな体に追い打ちをかけられた。

会議場となったエリツィン大統領図書館。ここに50人以上の各国閣僚を含む600人近くの参加者と100人以上の報道関係者が集うわけだ。

・・・会議の内容を書いてもしょうが無いので書かない。

これだけ大規模かつハイレベルな国際会議となると、毎晩ソーシャルイベントが組まれている。主催者としては、どんなに忙しくとも眠くとも出席しなきゃいかん。

初日の晩は マリインスキー劇場でディナーと観劇である。劇場まではパトカーの先導による大型バス8台以上のコンボイである。さすがおそロシア、やることが違う。

マリインスキー劇場は最近新しくなったばかりで、高層の屋上から市内を一望できる素晴らしい構造となっている。


いかにもロシア正教な作りですな。

メルヘンな建物もある。

観劇は感激!と寒いことを言ってみるが、ホントにすごかった。バレーありオペラあり現代演劇あり。バレーがこんなにすごいのかと目から鱗が落ちるわけはないのだが何枚か落ちましたよ。

ホテルに帰ってきたら12時近く。白夜な季節だけにまだ全然明るい。旧共産圏特有のトローリーバスがまだ動いていた。

オープンエアなカフェも営業中。

 2日目のソーシャルイベント、エカテリーナ宮殿。実はこの日はどうしても行きたくなかった。翌日は僕が責任者であるパネルセッションがあったし、この日のイベントはホテル帰着が夜中の2時半という、とんでもないスケジュールとなっていたのだ。
 渋っていたのだが、どうしても来いとバスに引きずり込まれてしまった。
・・・とはいえ、来て良かった!

 宮殿正門。正直、ロシアの宮殿をなめていた。彼方になんかすんごいのが見える!

ぐは、なんじゃこりゃ!
 途中に、明らかにバレリーナを雇ったとおぼしき女性達がたくさんいる!

うわ

なんじゃこりゃ!ウィーンのシェーンブルン宮殿も霞むような豪華絢爛っぷり!

中もすごい!

茶色の部分は瑪瑙なんだそうだ。どんだけ使っているのか?

この超大広間でサンクトペテルブルグ市長ホストの公式晩餐会となった。どんだけ金を使ったんだ、ロシア!?こういうのって、やってる最中はいいんだけど、次回からホストしてくれる国が出てこなくなっちゃうので実は困りものなんですよ。
今回の出張は荷物も多かったので愛用のD800ではなくコンパクトデジタルカメラしか持って行かなかったのだが、 心底後悔した。


最終日、僕のパネルセッションも終え、これまで各国外交団と練りに練ってきた成果文書も発表し、9ヶ月に及ぶ苦労の日々が終わった。
博士論文の恩師も来ておられたので、お付き合いいただき浴びるほど飲もうと飲み始めていたら途中で雷雨となってレストランのテラスが終了となってしまった。
しょうが無いので寝ちまおうと思ったらやっぱり興奮していて数時間で目が覚めてしまった。雨もやんでいたので夜の街をさまよう。

マリインスキー宮殿。

これが夜の2時近くの空。白夜ったって昼のような明るさじゃないのよ。

帰りの飛行機は16時近いので、早起きすればエルミタージュ美術館に行けるか?と思って寝ようとしたら、まだ眠れない。しょうが無いので睡眠薬を飲んだら、起きたら10時過ぎ。芸術どころか朝飯も食えないという有様。ぐだぐだして帰路につきましたとさ。

ってことで、僕の苦闘の日々が一段落しました。これまで話も出来なかった偉い人とも冗談を言い合えるくらい人脈が広がったり、いろんな人から素晴らしい会議だったと褒めていただいたりして、大変だったけどやって良かったと本当に思いました。
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4 件のコメント:

  1. 大変お疲れ様でした!!
    それにしてもロシアはゴージャスですね(笑)1度は行ってみたいです。

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  2. 共産国だったということで甘く見てました。次からはキッチリ観光したいと思うのですが、なにせビザが必要なのとホテルの値段が破壊的に高いので、なかなか機会はなさそうです。一度カリーニングラードに行ってみたいのですが。

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  3. はじめまして!
    お仕事お疲れ様です。
    建物がカラフルで素敵!水玉みたいなドームとか。ほんとメルヘンですね~
    ロシア文学にはまってからサンクトペテルブルグは憧れの地なので写真upがうれしいです。
    visaがいるし(先日仏同僚がそのことを知らずに出張に行こうとして搭乗口でシャットアウト!)外国人観光客に
    気軽に来てほしくないとおもっているのかなーとおもってますが、観光客はみかけましたか?
    過去記事をたくさんよみました。ショルティが好きなんです!かわいすぎるー><
    今はパリに住んでるのですが、ウィーンが大好きで毎夏2-3週間滞在してます。今年は来週からです♪
    お天気もよさそうですね。
    また遊びにきまーす。

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  4. 匿名さん、書き込みありがとうございます。
    サンクト、観光客たくさんいましたよ。やっぱりみんなビザを取っているんでしょうね。まあ時間とお金はかかりますが、取っちゃえばなんの気兼ねなく旅行できるわけですし、手間は惜しまないってことなんでしょうね。まあホテルが異常に高いのが個人旅行にとっては致命的なわけですが。
    また遊びに来てください。

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