月曜日は祝日。妻子はシェーンブルン宮殿の動物園に。時差ボケの僕を気遣っての措置らしい。ところが9時頃にすっぱりと目が覚めてしまい、さてどうしよう。
せっかくなので、美術史博物館(Kunsthistroishes Museum) に行くことにした。なんと3年住んでいながらこれが初めて。お好きな方からはもったいないお化けコールが出る気もするが、だってしょうがないじゃん。灯台もと暗しって言うし。
新王宮のブルク門(Burgtor)を越えて、自動車を新王宮前の駐車場に止める。相変わらず新王宮はいい感じ。
ブルク門からリンク(Ring。環状道路ね)を越えた真正面にあるのがマリア・テレジア像。この像の左右に同じ形の建物があって、像に向かって右が自然史博物館(Naturhistorisches Museum)、左が美術史博物館。
さて、この写真のどっちが美術史博物館でしょう?
美術史博物館に入る。入場料は10ユーロ。中に入って受付でオーディオガイドを借りる。残念ながら日本語のはありません。英語・ドイツ語・イタリア語のみ。とはいえ、英語があまり得意でない方も絶対に借りた方がいいです。理由は後でお話しします。値段も2ユーロだし。
中にはいると、室内装飾の豪華さに驚く。これだけでも見る価値はある(かも)。
さて、展示場に行くと、写真やビデオを撮ってる人がいるのでびっくり。係員に聞くと、フラッシュを使わない限り撮影は原則自由(ダメなところもあるらしい)とのこと。日本じゃ考えられないっすよね。とはいえ、やっぱり抵抗があって写真は撮れませんでした。すいません、小心者で。絵画の所は部屋の真ん中にソファが置いてあって、気に入った絵をゆっくり見れます。なんとも贅沢。
疲れたので、カフェで一休み。このカフェはドームの真下にある。上から見るとこんな感じ。あと見上げるとこんな感じ。そうそう、お勘定は席で行いますよ。日本人観光客の人は慣れない人は大抵がカウンターに行って払おうとして席に帰されます。店員に「ツァーレン ビッテ」と言って座って待っていましょう。
しかし、日本人の団体観光客が多い。それはそれでいいんですが、べらべら大声でしゃべったり(それも今日の昼食の感想とか)、フラッシュをたいて係員に怒られたり、一体何をしに来てるんじゃ!と怒鳴りたくなる団体も。興味がないのなら来なきゃいいのに。
早足で4時間。それでも見切れない。じっくり見ると1日かかりますね。いやあ、目の保養になった(ような気もする)。
さて、最後にオーディオガイドの話。主な絵画の横に番号が書いてあって、ガイド(細長い携帯電話みたいな感じ)のボタンを押すと説明が聞こえてくるシステム。ガイドの最後に「気に入った場合は黄色いブックマークボタンを押すと、最後にプリントアウトができる」という説明が流れる。何だろうと思ってとりあえずぽこぽこ押してみる。最後にそれを返却する時に「ブックマークってどうなるの?」と聞くと、「お前にお気に入りのカタログを作れるのでこっちに来い」と言われ、何のことやら分からずも端末の前に連れて行かれる。そんでガイドを専用の差し込み口に突っ込むと、ブックマークした絵がずらっと画面に出てくる。そんでメニューを渡されて、絵が9つまでだと8.5ユーロだと(もっと多いコースもある)。ブックマークの数が足りない場合はその場で全作品を絵付きで検索できて追加できるし、多い場合は削除もできるので、無駄がないです。あと自分の名前なども入力できます。
そんでできたのがこれ。頼んで10分弱でできます。その間はショップを覗いていたりすればよろしい。拍子を開いて1ページ目には名前(赤で塗りつぶした部分)と来た日付が入ります。2ページ目以降が絵(見開き右側)とその解説(同左側。オーディオガイドの言語で)が入ります。
これはたぶん地球の歩き方にも載っていないんじゃないでしょうか?かなりいい記念になると思いますので、是非お試しを。